尋常性疣贅(ウイルス性の手足のイボ)と鶏眼(ウオノメ)と胼胝(たこ)
- picon62
- 4月29日
- 読了時間: 4分
更新日:5月6日
ウイルス性の手足のイボとウオノメとタコ、この三つの違いがはっきり分かりますか?結構難しいと思います。
子供の頃はウオノメとタコにはなりません。
長く歩いて、足を使ってから出来るからです。
では、今度は長く歩いていれば必ずウオノメとタコになるのでしょうか?
そんなことはありません。
実は正しくない下肢の使い方をした結果、出来るものなのです。
先ずはウイルス性の手足のイボについてです。
これは正式には尋常性疣贅と呼ばれ、ウイルス感染によって起こります。
このウイルスを殺す薬がないため、今の医学では教科書的には液体窒素で低温熱傷を作り、機械的に剥がす方法しか推奨されておりません。
しかし、足の裏や手の指に主に出来るため、しっかり効果の出るくらい行うと痛くて、手は使えず、歩行も出来なくなります。
熱傷が治るまで次の液体窒素は行えません。
やはり他院で液体窒素を続けられずに当クリニックを訪れる方はいらっしゃいます。
他院では冷凍凝固療法以外知らない医師が勤務していることが多いです。
当院では、可能な調剤薬局の協力でピーリングと言って少しずつ剥がしていく軟膏でのみ治療しています。
こちらは以前勤務していた大学病院で使用していた物を少しアレンジした物で、自費処方となります。
従って自費処方箋料と処置料がかかります。また調剤薬局での薬剤処方に500円かかることをご了解ください。
液体窒素と違い痛みも少なく(と言っても痛みがゼロではありません)、約2か月で完治します。
尚、当クリニックでは液体窒素による治療は行っておりません。
これ以外に病名として今まで扁平疣贅と診断されている場合、またイボの数が多すぎる、大きすぎる場合など、この軟膏治療だけでは完治しない場合もあります。
この場合、具体的には全く他の疾患で使用する内服薬と皮膚癌に使用する軟膏を併用します。
これがかなり有効で多くの場合完治しています。
しかしクリニックでは内服薬は保険請求出来ず自費となります。
但し最近薬剤の製造が滞っており、どこの薬局でも置いている状態ではなくなりました。
従って治療が出来ない場合が出てきております。
その場合他の治療法を受けるためには埼玉県にある施設でこのウイルス性のイボの治療に特化した施設があります。
そちらを自分で受診するしかありません。
ご自身で検索して受診して下さい。
また結局どのように治療しても治らない場合もあります。
元々難治なのですが、子供の頃にウイルス性のイボが多発していたからと言って、成長してもイボだらけという人はほとんどいません。
それは体の免疫反応で自然に排除されていくからです。
昔巣鴨にはいぼ地蔵というのがありました。
勿論これに触ってウイルス性のイボが取れるなんて非科学的で信じる人はいないでしょうが、でも実際に触って取れた人がいる。
それはつまり、自然に体の免疫反応で取れたということなのです。
あまり深刻にならずに、小さな子供の場合耐えられる範囲で治療法を選び、時には何もしないという選択肢もありだと思います。
一定の年齢を越えたら可能な治療法を全て試してみるのが良いと思います。
無理に治療を勧めるわけではありません。
選べる範囲で可能な方法を選択して治療します。
安心して受診してください。
次にウオノメとタコです。
これ治ると思って治療している皮膚科医、正直言って殆どいないと思います。
何しろ研修医時代にスピール膏貼って削れって教わるんですから患者さんが自宅で行っている方法と何ら変わりません。
私も正直何も出来ませんが、一度一緒に仕事した先生が行っていたのは膝の負担が足に出てウオノメとタコは出来る、というものでした。
その先生はフットケア科という科で仕事をされ、腰も膝も診る先生でした。
画期的な科だと思いましたし、紹介した患者はことごとくウオノメとタコから解放されていきました。
しかし現在はご高齢で退職されたのでご紹介出来なくなりました。
代わりにシューフィッターという資格を持った靴屋さんで靴を調整、オーダーメイドすることをお勧めしています。
今や全てが病院で治療するという時代ではなくなってきました。
医師以外が専門と言う事も珍しくありません。
自信を持って対応しているため、ウオノメとタコについては是非皮膚科では無くシューフィッターを訪ねると言う世の中の流れになって行って欲しいと思います。
インターネットを使ってホームページに足のトラブルに対応していますと載っている靴屋で購入することをおススメします。
基本的に皮膚科というよりも、靴に詳しい方に診てもらうということが大切です。
当クリニックでは削る処置は行っておりません。

